SCREAMING SYMPHONY / IMPELLITTERI
メロディに自信があるから大合唱が出来るんだ!!
たのしげ: 前回ちづるさんが、アメリカやイギリスのメタルが聴きたいって言ってたから今回はアメリカのバンドを選んでみたよ。
SCREAMING SYMPHONY / IMPELLITTERI
曲目リスト
1. ファーザー・フォーギヴ・ゼム |
2. アイル・ビー・ウィズ・ユー |
3. ウォーク・アウェイ |
4. キングダム・オブ・ライト |
5. カウントダウン・トゥ・ザ・レヴォリューション |
6. セヴンティーンス・センチュリー・チキン・ピッキン |
7. ラット・レース |
8. フォー・ユア・ラヴ |
9. ユー・アー・ザ・ファイア |
たのしげ: インペリテリだよ。このバンドのギタリストの名前がクリス・インペリテリって名でバンド名になってるんだ。海外メタルではよくある事でリーダーの名を付けたりするんだよ。
ちづる: インペリテリって人の名前も珍しいですね。
たのしげ: そうだね。でも速弾きギタリストとして有名な人ではあるんだよ。
ちづる: 速弾きギタリスト!?
たのしげ: ギターをメチャメチャ速く弾けるんだ。簡単に言えばね。聴けば分かるよ!スタート!!
ちづる: まずは1曲目ですね。今回はなかなかズッシリした音ですね。
たのしげ: このアルバムのタイトル、スクリーミング・シンフォニーがそのままこのアルバムの音楽性のテーマになってるからね。
ちづる: フェアウォーニングよりソナタアークティカに似てますね。
たのしげ: IMPELLITTERIは速弾きギター、スピード、メロディ、そしてクラシックやオペラをフィーチャーした音楽性が特徴なんだ。
ちづる: アメリカにもクラシックの影響を受けたバンドがいるんですか?
たのしげ: うーん、珍しいかな。あまりいないよ。
ちづる: 2曲目もスピーディーな曲ですね。
たのしげ: ただ速いだけじゃなくてメロディがホントしっかりしてる!ベースとドラムのリズムもサイコーだし演奏力が安定してるね!!
ちづる: ほほう。
たのしげ: サビの部分のコーラスがスゴイでしょ!?たまんないねぇ~!
ちづる: そう言われると、そうですね。
たのしげ: さあさあ、3曲目だよ~!ここからさらにハイテンションになるから振り落とされるなよ!!
ちづる: ・・・どこに落ちるっての。
たのしげ: かっこいい~!しびれるぜ~!サビなんか大合唱だよ~!!
ちづる: たのしげさんは基本的に大合唱が好きですね。
たのしげ: ふふふ、わかった?サビメロに自信があるからこその大合唱なのだよ!ショボイ曲なら大合唱になんかできません!!
ちづる: そして4曲目ですけどバラードじゃなかったですね。
たのしげ: だからどうした!?
ちづる: あれ?前に4曲目がバラードが定番って言いませんでした?
たのしげ: そんなワケあるかい!!このバンドはあまりバラード曲は無いんだよっ。
ちづる: そうなんだ。
たのしげ: そんな事よりしっかり聴いてよこのギターソロ!!大合唱!!ボーカリストのロブ・ロックは極上の歌声だよね!?
ちづる: たしかに大きい声ですね。(!?)
たのしげ: ・・・でも今はこのバンドを脱退して自分のバンドを作ったんだ。残念。
ちづる: やっぱりメタルはメンバーチェンジが多いですね。
たのしげ: 俺の中ではベスト3に入るボーカリストなのに。
ちづる: この5曲目は少し落ち着いた感じの曲ですね。
たのしげ: ミドルテンポの曲でもIMPELLITTERIらしさは失わない。この曲のギターソロはイングヴェイ・マルムスティーンに特に似てると思う。
ちづる: 誰ですか?イングヴェイって。
たのしげ: メタルファンなら誰もが知るスウェーデンの元祖速弾きギタリストだよ。きっとインペリテリ自信も相当影響を受けてる。
ちづる: だからアメリカ人には珍しくクラシックの影響があるんですね。
たのしげ: うーん、実際はどうかな。インペリテリはイングヴェイと比較されるのは嫌だと思うから。
ちづる: この6曲目は歌が入らない?
たのしげ: そう、インストゥルメンタルっていうんだ。日本のミュージシャンだって作るよ。
ちづる: あーあるかも。でもここまで歌の無い曲は珍しい。
たのしげ: アルバムをひとつのテーマで作り上げていくと、物語やメッセージの表現にインストを使うことはよくあるんだ。日本のポピュラーな音楽にはアルバム一枚に一貫したテーマを盛り込む人は少ないからね。
ちづる: ふーん。
たのしげ: おおっ!!次の7曲目RAT RACEはこのアルバムの中でも最高の一曲!!IMPELLITTERIファンの中でも人気の曲!!
ちづる: ラット・レースって生存競争って意味なのね。
たのしげ: そうだよ!サバイバルだよ!この曲のギターソロにはアルバムタイトルのスクリーミング・シンフォニーっていうテーマを表現しきったという達成感すら感じるよねぇ。
ちづる: ははは、そうしておきますか。
たのしげ: 「イン・マイ・ラーーーーーイフ!!」
ちづる: ちょっと!?突然大きい声出さないで!!
たのしげ: おお、すまんすまん。すっかり曲の世界に入ってしまった。
ちづる: もう8曲目に行きますよ。
たのしげ: この曲は少しオペラチックなニュアンスを入れている。IMPELLITTERIにはよくあるけどね。ボーカルの歌い方に工夫が見られる。
ちづる: まるで評論家みたいだな・・・。
たのしげ: はぁ・・・どーしてこんなにカッコイイ曲を書けるんだ。
ちづる: たのしげさんって楽器は弾くんですか?
たのしげ: エレキギターとアコースティックギターとキーボード・・・
ちづる: へぇ!すごい!
たのしげ: ・・・が実家にあるよ。買っただけで、ほとんど触ってないな。
ちづる: ・・・驚いて損した。
たのしげ: とうとう最後の曲!最後まで手抜き無しのメロディ~!
ちづる: やっぱりインペリテリが作曲してるの?
たのしげ: もちろんそうだよ。しかもこのアルバムは自分でプロデュースもしている。だからこそ自分の作りたい物を作れたアルバムなんだと言える!!
ちづる: そうですか。IMPELLITTERIのなかでもイチオシなんですね。
たのしげ: さて今回の感想はどうだった?
ちづる: なんか段々たのしげさんの好みが分かっては来ました。
たのしげ: そうか~だがメタルの世界はまだ広いんだ。次回も貪欲に聴きまくるぞ!
ちづる: ・・・そこまでは聴きたくありません。
クリス・インペリテリ率いるIMPELLITTERIの1996年発表作。
驚愕のギターテクニックを味わえる作品ですよ。
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